briefeannatsuの日記

読書メモ

『ミレナへの手紙』の日々5

『ミレナへの手紙』
カフカ
池内紀

しつこくこれ。

「といって愛しているのはきみではなく、きみによって与えられた自分の存在を愛している。」

カフカはミレナの返事をいつも待ち望んでいる。
ミレナによって与えられる自分の存在は、彼女の返事が届かないと更新されず、どんどん薄らいでいくからなのかもしれないと思った。
ミレナの言葉や何らかの態度を摂取しないと、自分の存在が消えてしまいそうに感じでいるのでは、と思った。