2016-03-17 『ファビアン』の日々5 ファビアン あるモラリストの物語 エーリヒ・ケストナー 丘沢静也訳読み始めたとき、主人公は道徳家でもなんでもない、殺伐とした都会に生きるクールな若者その1で、この小説は、世の中を斜めから見るような、洒落た皮肉のような物語だと思っていた。けど、それは大間違い。ファビアンは、正真正銘のモラリストだった。アントンなのだと思った。