briefeannatsuの日記

読書メモ

『ファビアン』の日々 終わり

ファビアン
あるモラリストの物語
エーリヒ・ケストナー
丘沢静也訳

後半一気に読み終えました。
もう、こんな時間!(午前2時)
1931年のベルリン、2016年の東京にそっくりです。
作者が当初考えていたタイトルは『犬どもの前に行く』。
ドイツ語で「破滅する」という意味だそうです。
でも私たちは破滅しないですよ、きっと。
数年前に旅したベルリン、良いとこでしたもの。

それにしても、皮肉を含めず描かれている女性は主人公の母親だけなのですね。

自分の棺桶に入れたい一冊が増えました。
23章の、主人公をただでもてなす小柄な女は、私です。