briefeannatsuの日記

読書メモ

『溶ける街 透ける路』の日々 デュイスブルグ

溶ける街 透ける路
多和田葉子

私は無精者のうえ言葉ができないから、海外旅行は空想だけで十分と思っている。
けど、この本のデュイスブルグのページを読んで、実際に訪れてみたくなった。

「自然になど全く遠慮せずに工業化だけをめざしてきた土地が急に工業に見放され、とりあえず農地としては使えない上、観光地にもならないので放置された結果、虫や草が誰にも邪魔されずに勝手にゆっくりと増え続けてできた緑の地域」。