2016-07-29 『優しい鬼』を読みました。 『優しい鬼』 レアード・ハント著 柴田元幸訳著者自らが撮ったピンホール写真の白いぼんやりと、淡々とした語り、そして、起こったことの怖さなどから、『白いリボン』というドイツ映画を何となく頭に浮かべて読んだ。 『白いリボン』はこれから起こる更に恐ろしいことを観客に予感させて幕を閉じるが、『優しい鬼』の恐ろしい出来事は全て過去に溶けたようにみえた。溶けても無かったこにはならないけど、何故だか、たいそう美しいものをみせられた印象が残った。