briefeannatsuの日記

読書メモ

『イン・ザ・ペニーアーケード』を読みました。

『イン・ザ・ペニー・アーケード』
スティーヴン・ミルハウザー
柴田元幸=訳

十数年振りの再読。
第一部のからくり人形師の話『アウグスト・エッシェンブルク』と、第三部の『東方の国』の印象が当時の私には強過ぎて、その他の話、特に第二部の女性が主人公の話の記憶が殆ど無かった。
今回も『アウグスト・エッシェンブルク』を身を乗り出す気持ちで読み、美しい『東方の国』に心奪われたが、第二部の細々とした情景描写であらわされた「女の気持ち」に驚いた。
ミルハウザーはこんなのも書いていたのね。