briefeannatsuの日記

読書メモ

『夏目漱石の妻』を観ました。

土曜ドラマ夏目漱石の妻』
演出 柴田岳志、榎戸崇泰

「誰かのために生きる」ということを最近考えていて、だから、このドラマも興味深く視聴した。夫が忘れた弁当を持って身成に構わず全速力で走ったり、夫との生活を守るため助けを求めて訪れた父親を助けずに帰したり、夫につきまとう養父に大切な貯金を渡して縁を切ったり、お嬢様育ちである主人公の底力が凄かった。ロンドン留学から帰り、神経を病んだ夫の「看病」も凄かった。「誰かのために生きる」からこその底力なのだと思った。最終話で、夫に「あなたは私を愛してくれていましたか?」と聞く場面が可愛かった。そこまでになれる対象がいるのはたいへん幸せなことだと思った。