briefeannatsuの日記

読書メモ

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『アメリカ浮浪記』を読みました。

『アメリカ浮浪記』 ジャック・ロンドン 辻井栄滋訳都会でたまに見掛ける浮浪者は、働きたくても働き口がなく、住む家もなく、仕方なしに公園や道端で寝起きしているふうだけど、こちらは無賃乗車でアメリカ中を移動する、元気で若いロウド・キッズなのだ。…

『ママゴト』を観ました。

プレミアムよるドラマ『ママゴト』中国地方の架空の街でスナックを営むエイコという女性と、昔の仕事仲間であるシゲコと、その息子タイジとの関係を描いたドラマ。 エイコとシゲコが友情を育む過去の時間と、エイコとタイジが疑似親子のような「ママゴト」を…

『夏目漱石の妻』を観ました。

土曜ドラマ『夏目漱石の妻』 演出 柴田岳志、榎戸崇泰「誰かのために生きる」ということを最近考えていて、だから、このドラマも興味深く視聴した。夫が忘れた弁当を持って身成に構わず全速力で走ったり、夫との生活を守るため助けを求めて訪れた父親を助け…

『永い言い訳』を観ました。

『永い言い訳』 西川美和監督物語がずっと先、終わり近くになるまで主人公のことを好きになれなかったのは、同族嫌悪だからだと思った。私も主人公寄りの人間だと思った。疎遠になりかけていた親子と再び会い、別れたあと、主人公は何かを見つけたように「人…

『ふくろ小路一番地』を読みました。

『ふくろ小路一番地』 イーヴ・ガーネット 石井桃子訳イギリスのオトウェルという街に住む、ごみ収集の父親と洗濯屋の母親と7人の子供たちの、面白おかしくて愛しいエピソードが10ならんでいる。 人絹、しんがり、公休日の「身代かぎり」、その他の少しお…

『マルコヴァルドさんの四季』を読みました。

『マルコヴァルドさんの四季』 イタロ・カルヴィーノ 関口英子訳『まっぷたつの子爵』が好きなのと、暮しの手帖で高山なおみ愛読書と出ていたので読んだ。50年以上前にイタリアで書かれた都市生活の悲喜こもごもが今の日本人の暮らしにピッタリ重なることに…

『ズボンをはいたロバ』を読みました。

『ズボンをはいたロバ』 アンリ・ボスコ 多田智満子訳主人公のコンスタンタン少年が、孤児の少女イヤサントから、彼の祖母が病気であることを知らせる手紙をもらう。手紙の裏に書かれた「小さなイヤサントより」という一言が、立派なラブレターの役割を果た…