briefeannatsuの日記

読書メモ

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『プリンセスメゾン』を観ました。

『プリンセスメゾン』 原作 池辺葵 脚本 高橋泉 松井香奈最終回の、女性のためのマンション購入講座で講師が言う「大切なのは自分がどうしたいか、です」がこのドラマから私が受け取った全てだと思う。 両親を亡くした少女が、やがて社会人となり、コツコツ…

『黒い雨』を観ました。

『黒い雨』 今村昌平監督武満徹の音楽とモノクロの映像に「死」を連想させられた。恐ろしかった。主人公を預かる叔父夫婦、石を彫る青年とその母親など、登場人物たちの善良さが美しかった。田中好子が綺麗だった。

『言葉と歩く日記』を読みました。

『言葉と歩く日記』 多和田葉子淡々とした同性の一人称を読んでいると心が落ち着く。言葉そのものに敏感な(職業を考えたら当たり前なんだけど)人の日記は理科の観察ノートみたいだと思った。自分の感情だって言葉と関係するものとして観察の対象となる。アル…

『誰のせいでもない』を観ました。

『誰のせいでもない』 ヴィム・ヴェンダース監督えっこれで終わるの?というところで終わってしまった。 事件から何年も経った後、主人公は、死なせてしまった少年の兄からの手紙と母親からの電話に対し、ちょっと面倒臭そうだった。 そんなもんなんだろうな…

『この世界の片隅に』を観ました。

『この世界の片隅に』 片渕須直監督日常生活の細やかな部分一つ一つ、心の動き一つ一つが、「あぁそれ分かる分かる」と思えた。 踏みにじられたら悔しいな。

『パリ、テキサス』を観ました。

『パリ、テキサス』 ヴィム・ヴェンダース監督ナスターシャ・キンスキーが美しかった。 まず第一に。マジックミラーを介しての対話シーンは、フロイトだのラカンだの、そういう難しい解釈の仕方があるんだろうな、と思いつつ、単純にステキだと感じた。二人…

『居心地の悪い部屋』を読みました。

『居心地の悪い部屋』 岸本佐知子編訳以下は私の勝手なメモ。『ヘベは砂利を殺す』ブライアン・エヴンソン まぶたを押さえながら読んだ。心地悪し。『チャメトラ』ルイス・アルベルト・ウレア メルヘン。心地悪くもきれいだと思った。『あざ』アンナ・カヴァ…