briefeannatsuの日記

読書メモ

『点子ちゃんとアントン』の日々2

点子ちゃんとアントン
エーリヒ・ケストナー
池田香代子

この物語には、章ごとに、「立ち止まって考えたこと」という短い文章がついている。
作者が考える、人が生きてくために大切なあれこれがまとめられている。
私の好みでいうと、そういうの、要らない。
野暮だと思う。
お話そのものが、こんなにも魅力とオリジナリティと読む者の気分をよくする力に溢れているんだから、それでじゅうぶんと思う。
とはいえ、「立ち止まって考えたこと」は、大人の私の胸を打つ。ちょっと痛いくらい。